F1期間中、同時に多くのイベントが繰り広げられます。ドライバーのサイン会や参加チームを巻き込んだ各種イベントはもちろんのことですが、オーストラリアのツーリングカー選手権であるスーパーカーシリーズやオーストラリア空軍の曲芸飛行が行われます。細かく見ていきましょう。
まずは木曜のピットウォークです。ピットウォーク参加者のみんながそれぞれカメラを持ち、今季から登場するマシンを思い思いに撮ることができます。積極的にクルーに働きかけに行けば、チームスタッフと話しながら、今のチームの雰囲気を聞き出すというコアなファンもいるほどです。また、ピットウォークの時もチームによってはピット作業の練習をしていたりします。ピットクルーの素早い作業が目の前で繰り広げられるのは圧巻です。
同じく木曜日にはドライバーのサイン会も行われます。オーストラリアGPの場合、サイン会の参加権は先着順で決定するため、思い思いのドライバーの前には長い列が作られます。時間も限られていることから並んでもサインがもらえないこともありますが、好きなドライバーを近くで見ることができるので絶好のシャッターチャンスでもあります。特に、ドライバーやチームスタッフがパドックへ向かうときに通るメルボルンウォークと呼ばれるエリアがあります。ここで熱狂的なファンは好きなドライバーからサインをもらおうと待っています。レース前とは言え、ドライバーたちはリラックスした感じでリクエストに応じてくれます。
また、F1とあわせて3つのモータースポーツレースが開催されます。
まず、「スーパーカーチャレンジ」です。Commodore VF、Falcon FGX、Altimaの3車種によって争われるオーストラリアのシリーズです。このシリーズは女性ドライバーも参加しており、大きな注目を集めています。
続けて「カレラカップ」。こちらはポルシェ911GT3によるワンメイクレースです。日本グランプリでもおなじみのレースですが、オーストラリアではF1のサポートレースとして開催されます。速さはF1に劣りますが、エキゾースト音は現在のF1よりも迫力あるものとなっており、ハコ車レースも好きな方にはうってつけのレースです。
最後に「オーストラリアGT選手権」。日本でいうとスーパーGTレースのようなレースです。一度に多くの車種のレーシングカーの走りが楽しめます。スーパーGTでもおなじみのランボルギーニ、アストンマーチンに加え、ベントレーなど、9メーカー、30台でレースが繰り広げられます。
このように多くのイベントが開催されるため、F1のみならず、モータースポーツファンにとってはたまらないレースイベントが目白押しになっています。
これらのほかにも、メーカーのイベントブースが会場に設営されています。最近では、体験型のブースも増えてきてます。ピット作業の体験では、タイヤ交換のタイムアタックを体験できます。