F1オーストラリアグランプリの特徴

“F1オーストラリアグランプリの始まりは1985年の最終戦としてアデレイド市街地サーキットで開催されたレースが始まりです。アデレイド市内を回り、直角コーナーが続く比較的コーナリング重視のサーキットでした。最終戦だったこともあり、シリーズチャンピオンをかけて熾烈なバトルが繰り広げられたり、市街地コースだったこともありウェットコンディションになれば非常にスリッピーになるため、ドライバーのテクニックが大きく問われました。1989年シリーズでは中嶋悟がレインレースの中、19台抜きを見せる4位入賞を果たしています。

1995年までの11回をアデレイドで行ったのち、1996年からはオーストラリア第2の都市であるメルボルンにあるアルバートパークサーキットに部隊を移します。アルバートサーキットは現在でもレースが開催されており、2019年シリーズも開催が決定しています。アルバートサーキットもサーキットとは言うものの、厳密にはサーキットではなく、アルバートパーク内にF1イベント時のみに作られるため、市街地レースと言われることもあります。また、最終戦から開幕戦として行われるようになり、オフシーズンの間に各チームやエンジンサプライヤーが開発したマシン、パワーユニットの実力が明らかになるので毎年注目を浴びるようになりました。コースレイアウトはストップアンドゴータイプと言われる、ストレートとストレートがヘアピンでつながっているコースです。コーナー手前ではハードブレーキング、コーナー出口ではトラクションが必要となり、パワーユニットとマシンのセッティングが決まっていないと非常に難しいコースとなっています。また、スタートから1コーナーまでの距離が381mあるため、スタートの失敗やマシン同士の接触などで順位が大きく入れ替わるポイントでもあります。そのため、セーフティーカーの出動回数も多くなります。ということは、レース戦況を見極めてどのタイミングでピットインさせてタイヤ交換をするのかを決めるチームの戦略力が問われます。

開幕戦になったことからレースが開催される3月はオーストラリアでは秋となりました。これに加え、アルバートパークは市街地の中にあること、周辺には落葉樹があるため、非常にダスティーとなりグリップ低下の要因となっています。また、コースの一部は駐車場の路面がそのまま使用されていることもありその他のセクションより更にグリップしません。各チームはコースのどのセクションにセットアップを合わせるのか、メカニックをはじめチーム力が大きく試されます。